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クラス全員で創り上げる和光小学校の”劇”

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 今年の劇の会が終わりました。 和光小学校では2・4・6の偶数学年で、クラスごとに劇に取り組みます。 2年生は、フロアを広く使って、演じることを思いきり楽しみ、 4年生・6年生は舞台での劇づくりです。 2年生は、絵本からの劇づくり。 2年1組『ばんねずみのヤカちゃん』 2年2組『じごくのラーメンや』 4年生の劇も楽しいお話から劇づくり 4年1組『あやうし!にん者学園』 4年2組『どろぼうがっこう』 6年生はテーマを持った劇づくりに取り組みました。 6年1組『6年1組さるかに裁判』 6年2組『神隠しの教室』 和光小の劇は、音響や照明も自分たちの手でやります。 衣装や小道具も。 プロンプター役のスタッフも。舞台裏をチラリ。 どのクラスも、子どもたちが生き生きと演じ、とても面白い劇でした。 劇を観た6年生保護者の感想を一部紹介します。 〇劇の会、とても素晴らしかったです!普段からとても賑やかで、時にはおふざけが過ぎることもあるクラスですが、その雰囲気がそのまま舞台にも活かされていて、まるで普段の延長のような自然な一体感を感じました。それぞれの子供たちの個性が活かされた配役や台詞回しも工夫されていて、見ていてとても楽しかったです。また、芝居のテンポもとても良く、入退場や小道具の移動、セリフの順番など、チームワークが取れていたことにも感心しました。それは、今までのクラスの関係性がなければなし得なかったことだと思います。そんな仲間と出会えたことを思うと、親として心から祝福したい気持ちになります。わが子にとってかけがえのない経験となったことに、深い感慨を覚えます。もうひとつ印象的だったのは、小さな観客たちにも分かりやすいライトなノリで引きつけながら、最後にはしっかりとメッセージを投げかけ、説得力のある形で伝えていたことです。その手法がとても秀逸で、単に楽しいだけでなく、観客自身が深く考えさせられる舞台になっていました。そのメッセージは、お隣のクラスの劇とも共通する「自分で考えて行動しよう」というものだったと思うのですが、今まさに思春期を迎え、大人へと成長していく子供たちが、自らの言葉でこのテーマを語る姿には力強さがありました。それは観客に向けたメッセージであると同時に、彼ら自身への宣言のようにも思えました。親としても、子供たちの成長を感じるとともに、「子離れ」という言葉が...

算数レポートがおもしろい

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今日は、6年生の算数「単位あたり量」のレポートを共有したいと思います。 それぞれが興味あることをテーマに決めて、「単位あたり量」を調べてきました。ある生徒は、冬休みに箱根駅伝をテレビで見て、優勝した青山学院大学の「100メートルあたりの速さ」を調べてきました。すると、1番速いのは6区の100メートルあたり16秒、1番遅いのが5区の20秒、他は17~18秒ということがわかりました。彼は、自分が運動会の時に測ったグラウンド一周(おおよそ100メートル)のタイムが18秒だったので、自分が全力ダッシュで走った速さで20キロ以上走り続けているということ、テレビではわからないけれどすごく速いということ、体力がすごくてそのためにはすごく練習したのだろうと感想に書いていました。 ある生徒は、家の近くの環八通りがいつも混んでいるので、どのくらい車の流量があるのかを調べてきました。2日にわたり、3か所で3回計測し、1番通った台数が多かったもので計算しました。その結果、日曜日に1分間あたり42台が通っていて、日曜日のほうが混んでいるようだ、とまとめてきました。他の通りから右折する車が多いと渋滞になりやすいことにも気づいたそうです。 「たけのこの里」が好きなある生徒は、「たけのこの里」を色々なお店で購入し、どのお店が安いのか、1箱あたりいくつ入っているのかを調べ、1個あたりいくらなのか、平均はいくらなのかを調べてきました。結果、自分の予想に反してスーパーではなくある薬局が安いこと、1箱あたりの数が多くは30個なのに31個のものもあること、一番安いお店だと1個あたり5.3円になるのに対し、一番高いお店(コンビニ)だと1個あたり9.5円になること、平均は1個あたり7.1円だったということです。 他にも、自分の生活から身近なものをテーマにして算数と結び付けたおもしろいレポートがたくさんあったようです。自分の生活実感が「単位あたり量」として数字で表され、「算数の世界」から実感する・・・和光小学校で大事にしている学びです。