「のびやかに羽ばたいていってください」第93回卒業式 式辞

 第93回卒業式が執り行われ、6年生が卒業していきました。

校長の式辞を紹介します。


6年生の皆さん、卒業おめでとう。とうとう和光小学校を離れる日が来てしまいましたね。

戦後80年の節目の年、第39回沖縄学習旅行団として10月に皆さんと沖縄学習旅行に行ったちょうどその時、伊江島で「命に勝るものはない」「命が大事」と話してくれた謝花悦子さんが沖縄県功労者を受賞したという知らせが入りました。平和活動に力を尽くしたということでの受賞です。謝花悦子さんは「戦争は絶対に起こしてはいけません」ということ、そして「どうして戦争が起きたのか、どうして戦争が始まるのを止められなかったのかを考えないといけません」と話されました。皆さんは、答えを見つけられたでしょうか。

3学期の始業式にアメリカがベネズエラを攻撃した話をしました。数週間前にはアメリカとイスラエルがイランを攻撃しました。しかしそのことに対して日本ははっきりとNOとは言っていません。けれども81年前に原爆が投下された長崎の被爆者の団体は「今回の攻撃はいかなる理由があっても正当化できない暴挙」であると抗議しています。同じように広島の被爆者たちも抗議活動を行いました。沖縄では、沖縄に駐留している米軍が中東に派遣されたという報道に「沖縄がイラン攻撃の拠点になるのは許せない」と反対行動が起きました。広島も長崎も沖縄も、壮絶な体験をし戦争の悲惨さが語り継がれ、生まれてきた思いであり声です。私たちは、沖縄や広島、長崎の声にしっかりと耳を傾けるべきではないでしょうか。武力で平和は守れません。武力で平和はつくれません。皆さんは、沖縄学習を通して身体全体を使って学んできました。私たちは、事実にしっかり目を向け、想像力を働かせ、そこから学ばなければいけません。それが和光小学校が大事にしてきた学びです。

2月に行われた劇の会の6年2組の劇では、あれは沖縄で学んできた玉木利枝子さんのことばだな、沖縄で学んできたことを表現したのだな、という場面がいくつもありました。6年1組の劇は、「日常こそ宝」というメッセージを受け取りました。このような日常があるということが平和なのだと感じました。和光小学校での学びがぎゅっと詰まった劇の会だったと思います。この先もたくさん学んで、平和な社会を創るためにその学びを活かしてください。


6年生の保護者の皆さま、本日はお子様のご卒業、まことにおめでとうございます。2月の劇の会は本当に素晴らしかったです。子どもたちの表現力にも目を見張りましたし、クラスで話し合いながら皆で劇を創り上げたことが伺えました。子どもたちの役作りは和光小学校の生活の中で、自分を知り、自分を見つめてきたからだなと思いました。保護者の皆さまも子どもたちの、そしてクラスの成長を感じた劇の会だったのではないでしょうか。

こんなに保護者が足を運ぶ小学校は他にはないと思います。様々な引率、様々なゲストティーチャー授業へのお誘い、親和会活動、そして行事・・・子どもたちと教職員だけではなく、保護者の皆さまも含めて皆で創る学校、まさに三位一体の学校です。子どもたちの成長を共に見つめ、共に支えてくださったことに心から御礼申し上げます。 


 卒業生の皆さん、これからものびやかに羽ばたいていってください。

 卒業おめでとう!

 2026年3月17日 和光小学校校長 帯刀彩子




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