「規律」って何だろう?
「どうやって規律を教えていますか?」と質問されることがあります。
「規律」とは何でしょうか? 広辞苑には、一番目に「人の行為の規準となるもの」と書かれています。
人の行為の規準・・・それって教えることなのでしょうか。
「規律」は大事ですよね。もしそれぞれが好き勝手に生活していたら心地よくない人が生まれてくるでしょう。でも一方的に大人の感覚で大人の価値観を押し付けることはしたくないなと思います。子どもが納得していなければ、意味がないからです。また、考えない子どもになるからです。子どもはとても敏感ですから、それを求める大人の前だけいい顔をする子どもになるかもしれませんし、大人への信頼が薄れていきかねません。何も考えずに大人の言ったことを受け入れる子どもになってほしくもありません。
「規律」とは、そこに存在する人たちで、皆が心地よく過ごせるように、皆で創っていくものだと思います。時代によっても違うでしょうし、文化によっても違うでしょう。
当然、一緒に過ごす大人として、自分の気持ちは伝えたいと思います。大人の立場として伝えたいこともあります。そして、共に生活する子どもたちの気持ちも聞いて、色んな人たちの思いを知りながら、自分たち(子どもも大人も)で、よりよい生活・社会を創っていきたいです。
子どもは真っ直ぐで真っ当です。よほど大人よりもどうやったらうまくいくかを真剣に考えています。そうやって自分たちの生活を創り出している和光小学校と和光幼稚園の子どもたちを誇りに思います。