忘れないために…全学年での「3.11特別授業」

 

明日は3月11日です。東京に暮らしていると、もう“過去”のこととして忘れてしまいそうになりますが、「3.11」はまだ終わっていません。風化させてはいけないという想いから、和光小学校では毎年この時期に、各学年で「3.11 特別授業」を総合学習(生活べんきょう)の中で実施しています。


6年生は、和光大学の制野俊弘先生から「いのちの授業」がありました。制野先生は、震災当時、宮城県の中学校で先生をされていました。その時のご経験を含めて、命について考えさせられる授業でした。

〇今日の特別授業受けて、生きていると何が起こるかわからず、今の幸せは偶然が重なり合ったものなのだと改めて感じました。また「てんでんこ」と言う言葉を聞き、果たして私は大切な人を残して、自分だけで避難することができるのか考えてみましたが、正直解りません。大切な人を突然災害によってなくすと言うことが、どういったことなのか、今の私には想像もできません。どこの誰に怒りをぶつけたら良いのかもわからずに、自分だけ助かってしまって良いのかと思うなんてとても辛すぎます。人間は自然災害をなくす事はできないけれど、今のうちに減災につながるような行動を取れるようにしたいです。今日はありがとうございました。(6 年生の感想文より)



1年生は、お家の人の話や、絵本から「3.11」にどんなことがあったのかを学びました。家に帰ってからも、お家の人に聞き取りのインタビューを行いました。



5年生はカメラマンの方をお招きし、震災後の被災地で撮影した写真や、その後の復興の様子の写真を見せてもらいました。

〇写真を見て、「ここは本当に日本か?」と思いました。津波が30m前後あり、家が流されて、市役所や公民館に避難して、ビニールの上で寝て、ボランティアの人が外で物を支給する…。私たちみたいに3.11よりあとに生まれた人たちには想像もつかない様子だった。(5年生の感想文より)


3.11から12年が経ちました。来年の3月に授業をするときには、小学校には3.11を経験した子どもは1人もいない状況になります。絵本から、ゲストティーチャーから、ときには被災した子どもの作文から。色々な視点から3.11について学び続けていきたいと考えています。

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