3学期が始まりました。

 

3学期の始業式がありました。

「おばあちゃんがひどいねんざをして、てつだいにいって、おしごともてつだったよ。3がっきでたのしみなことやがんばりたいことは、どんなはんになるのかがたのしみ。ふくはんちょうになりたい。ともだちをふやしたいです。」(1年生)

「12月にようちえんのころの友だちとスケート体けんきょうしつに行きました。いろいろおしえてもらって、スケートがじょうずになったきがするよ。またスケートをしたいです!」(2年生)

「3年生はボロ市に行って買い物したりするので、友だちと楽しみにしてます。6年生の人たちは、最後の小学校生活を楽しくがんばってほしいです。」(3年生)


「3学期は多摩川を伝える会があります。私は魚のとり方についてを研究してきました。エサやしかけのやり方をしらべて、においの強いえさがよいと分かりました。でも、やってみるとなかなかしかけにかからず、むずかしかったです。3年生には、調べたことやむずかしかったことをわかりやすく伝えたいです。げきの会もたのしみです。」(4年生)


「私が3学期たのしみにしていることは、げきの会です。今年、5年生はげきをやりませんが、他の学年のげきをみるのがすごくたのしみです。5年生の3学期は大きなイベントがないので、勉強をしっかりがんばりたいと思います。」(5年生)


「3学期は劇をがんばりたいと思います。残り47日、一日一日を大切に過ごしていきます。」(6年生)


先生たちを代表して、校長先生の話がありました。

「明けましておめでとうございます。2023年が始まりました。今年は始業式が110日で、いつもより少し長い冬休みでしたね。この冬休み、みなさんはどのように過ごしたでしょう? 旅行に行ったりおじいちゃんやおばあちゃんに会いに行った人もいるかもしれません。夏休みのように「こつこつ、どかん」や「自由研究」に取り組むことはなかったかもしれませんが、ふだんできないことをやったり、久しぶりに親戚の人に会ったり、楽しい時間を過ごしたのではないでしょうか。
 新しい年の初めに、本の話をしたいと思います。和光小学校のみなさんは図書室を利用する人が多く、本を読むことが好きな人がたくさんいること、とてもいいことだと思っています。本を読むと今まで知らなかった事がわかり、新しい世界に飛び込むことができるような気持ちになります。だから私も小さい頃から本を読むのが大好きなのですが、大人になってからは他にやることがたくさんあって、ゆっくり本を読むことができないでいます。ですから、冬休みなど長いお休みの時に時間をかけて本を読むことができるのを楽しみにしているのです。
 私はこの冬休み、2冊の本と出会いました。1冊は、冬休み前に江藤先生が貸してくださった『われ弱ければ』という本です。これは20年以上前に三浦綾子さんという作家が書いた本で、今から100年ぐらい前に学校を創った矢嶋楫子さんという人のことが書かれています。この頃は、女の人は学校へ行ったり自分がやりたいことをしたりすることができない時代でしたが、矢嶋さんはとても苦労して女の子が通うことができる学校を創りました。そして子どもたちが自分のことを自分で考えられるように、と学校のきまりをほとんどなくしました。和光小学校も必要のないきまりは作らないようにしていますが、この時代にはとても珍しいことでした。矢嶋楫子さんという昔の人に本の中で出会うことができ、考えさせられることがたくさんありました。
 もう1冊は、和光小学校から和光中学、和光高校を卒業して「国際ジャーナリスト」という仕事をしている堤未果さんが、12月末に送って下さった『ルポ 食が壊れる』という本です。冬休みに入ってから届いたので、私は先週土曜日に手にしたのですが、ビックリする内容で、一気に読みました。この本に副題といってもう一つの題名がついていて、「私たちは何を食べさせられるのか?」となっています。5年生6年生のみなさんは社会科で農業の勉強をし、総合学習で「食」に取り組み、食べ物の安全性について学んだと思います。私たちが毎日食べているものがどのようにして作られ、からだに悪いものが入っていないか、などを知ることは、健康に生きていく上でとても大切なことです。でも今、世界中の農業に今までにないことが起こり、ほんとうに安全な食べ物かどうか確かめることができなくなっているのです。
 この本を書いた堤未果さんは、事実を確かめるために日本だけではなく、外国でもたくさんの人に会い、証拠になるものを確かめ、多くの人に知ってもらわなければならない、と思ったことをこのように本にしています。自分で調べ自分で確かめたことだけ信じることができるということは、和光学園で学んだことだと話してくれたことがありました。この2冊の本は、ちょっと難しい内容ですが、堤未果さんの『社会の真実の見つけ方』(岩波ジュニア新書)という本は、図書室にもあり、高学年の人には是非読んでほしい一冊です。
 今はネットで検索すると知りたいことがすぐわかるようになっていますが、本を読むことは知りたいことがわかるだけではない、もっともっと豊かな世界を拡げてくれるものです。今年、みなさんもたくさんの本と出会ってほしいと思います。(校長 北山 ひと美)


健康に気をつけて、充実した3学期にしていきましょう!

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