友だちの喜びが自分の喜びに~水泳をふりかえって~
今シーズンの水泳の授業が終了しました。大きな事故なく終えられてホッとしています。今年も充実した水泳の授業となり、子どもたちのステキな姿を見ることができました。
5年生の水泳の授業を担当しました。前半は、一斉にみんなで練習しましたが、後半からは、泳げるようになった子どもがミニ先生になって、まだ合格できていない友だちを教える取り組みをしました。一生懸命教えるミニ先生たち。最終日の検定では、ミニ先生も一緒に声をからしながら横で応援しています。25mを泳ぎ切きった時に、まるで自分の合格かのように、大喜びをする姿に胸が熱くなります。泳ぎきった子は、最初の頃はリズムがバラバラでほとんど泳げなかったのです。大喜びするミニ先生に対して、切れる息の中で「〇〇ありがとー!」と。
今、全国的に(様々な事情の中で)水泳の授業をスポーツクラブなどに委託する動きがあります。プールの管理にはお金も労力もかかるし、教員の“働き方改革”という視点からもそのような動きが活発になっています。しかし、改めて学校の場で行う“水泳”という教材で育つものの大きさと価値を確かめられた期間でした。「自分だけが合格すればいい」というのではなく、友だちの合格を心から喜び合える関係もいいですね!競争ではなく共創。そんな子どもたちを誇りに思いました。